ポスティングの副業を高齢ニートがやってみた結果
以前ベンリーのポスティング業務をやっていたので、その時のポスティング仕事の内容や体験した出来事を記事にしたいと思います。
- ベンリーでのポスティング業務
- ベンリーでの面接と仕事始め
- 本格的なポスティング会社の場合
- ベンリーでのポスティングのメリット
- ベンリーでのポスティングのデメリット
- ポスティングの給料・報酬
- ベンリー閉店の時…
- 後日談
ベンリーでのポスティング業務
簡単に言っちゃうと便利屋です。
ハウスクリーニング、引っ越しの手伝い、庭のお手入れ、水回りのトラブルなど何でも対応してくれる今後益々高齢化社会を迎える日本には大変重要な存在だと思います。
だからこそ僕もベンリーのポスティングがしたいと思い応募しました。
「なら便利屋として働けよ」
と言われるかもしれませんが、近くのベンリーでは募集条件に40歳未満と書いてあるので44歳の僕は用無しです(笑)
個人的な考えですが、不動産などのチラシを入れられても大抵の人は興味ないと思うのです。
しかも不動産のチラシって結構大きいのでゴミ増やされた感がハンパないですよね?
対して、このベンリーのチラシってA4の半分であるA5程度の薄い一枚の紙なので、すぐにポイッとゴミ箱にも捨てられるサイズですし、何より困ったことがあった際にお助けに来てくれる存在ということで「いつかお願いするかもしれないからとりあえずキープしておこうか」となるかな~って思います。
ベンリーでの面接と仕事始め
ポスティングの業務委託とはいえ、きちんと履歴書も必要ですし面接もあります。
そのときに店長(40代後半)と意気投合し話し込んでしまい、1時間後には人生や結婚について色々と教えてもらっていました(笑)
そんな人間味あふれる店長に採用していただきベンリーのポスティングスタッフとして仕事開始。
システムなどは結構アナログでお店に直接チラシを受け取りに行き、月末に報告書を書きお店に渡しに行くという流れ。
全て自己申告なので、嘘をかく人もいるんじゃないかなと思っちゃいました。
僕はニートといえ無駄にプライドはあるので絶対に間違えないよう細心の注意を払って正確な枚数を記入していました。
本格的なポスティング会社の場合
実はこのベンリー時代とは違う時期ですが、一度ポスティング会社でもチラシ配りしたことがあります。
1日で辞めましたが(笑)
理由はポスティング求人情報では家の近くで自由にポスティングできるみたいに書いてあったのですが、いざ始めてみると自転車で30分以上行ったところをメインでやってもらうみたいなことだったのが一つ。
そして朝8時半に出社しなきゃいけないという時間的制約。
GPSで居場所を管理するシステムもありましたが、これもずっと監視されているようで少し嫌でした。
そしてその地域では1500枚配れるとのことでしたが、マンションは少なく大きな店舗や警察署などもあり、全て配っても1500枚には到達できず、そのまま全て配り終わったと申告すれば1500枚分のお金が貰えますが正直に枚数を報告すると
「ちゃんと全部配れるんだけど?」
と嫌味を言われたり…
お金が減るわけですから正直に枚数を報告するポスティングスタッフはなかなかいないと思います。
このあと万引きGメンのアルバイトが決まったので、このポスティング会社は1日だけしか仕事しませんでした。
ベンリーでのポスティングのメリット
これはポスティングするならベンリーに限らずかもしれませんが、基本的にチラシを入れるポスティングスタッフは、まるで汚いものを見るような目で見られます。
ベンリーの赤いジャンパーを着て配っていたので、たまにピザ屋のチラシかと思われ一瞬歓迎されますが、便利屋と聞いて一気に冷たい目に戻るのを何回も体験しました(笑)
メリットとしては、たまに興味を示してくれるおじいちゃんやおばあちゃん達と話せること。
便利屋なので高齢者がやりづらい仕事をお願いすることができ、植木屋に頼むと高額になる庭の手入れや、これまた専門業者に頼むと高額になるエアコンの掃除、家の様々な場所のクリーニング、荷物整理などを結構格安で引き受けてくれます。
僕がポスティングしていたベンリーの店長は何でもこなせる方で、今まで断った仕事がないと自負するほど万能な方でした。
他のメリットとしては、やはり自由な時間にチラシを配れること。
このベンリー店だったからかもしれませんが、エリア指定されたところは夜中じゃなければいつでも好きな日、好きな時間にチラシを配れました。
赤いジャンパーは最初は恥ずかしいですが、むしろ普段着で他人の家のポスト付近をうろつくと完全不審者なので、何か業者の方かな?と思われる服装のほうが適していたと思います。
ベンリーでのポスティングのデメリット
これもベンリーに限りませんがポスティングする人は相当嫌われています。
ただチラシを配っているだけで相手はタメ口で見下してきますし、いきなり罵声を浴びせてくることもあります。
恐らく純粋な人がポスティングなんてやったら人間不信になるかも(笑)
そういえばこのベンリーのポスティングスタッフの中に純粋そうな女子高生がいたのですが、その子はみんな優しくしてくれると言ってました。
人によるところが大きいかもしれません(笑)
でも反対に付きまとわれて怖かったという経験もあったみたいなので、やはり良い部分だけではないですね(;^ω^)
僕が遭遇した中では、まずチラシをポストに入れたら家のドアが開き、スタスタとこっちにゆっくり歩いてきた80代のおじいさん。
こちらが挨拶をしても無視でしたがチラシを持って見てくれています。
興味持ってくれたのかと思い、僕が便利屋のチラシだということを説明しようとすると、
目の前でくしゃくしゃに丸め下にポイッ
そのまま家に戻っていきました。
他にも「警察呼ぶぞ!」は、しょっちゅうですしポストの横に「チラシ入れるな!入れたらぶっ殺す!」と書いてある家もありました(笑)
罵られることは当たり前なので、僕はイヤホンをつけてひたすら現実逃避しながらポスティングをしていました。
これは急に吠え出してビックリする犬対策にもなります!
ただベンリーのポスティングは営業という部分も兼ねていると思うので、このイヤホン作戦は本来は禁止だと思います。
ポスティングの仕事を始めるときに見本となる動画を見せられるのですが、そこにはすれ違う人に挨拶をしたり、近所のおばさん方の井戸端会議の中に混じりベンリーをオススメするシーンがあったと思いますが、あれは難しそうですね(;^ω^)
まず挨拶すると7割は無視されます。2割は怪しみながら挨拶をしょうがなく返してくれる方、残り1割は郵便屋だと思って挨拶を返してくれる方です(笑)
前に自転車に乗ったおばちゃんに挨拶したら、挨拶を返してくれたのですが、そのせいでバランスが崩れたらしく自転車でコケそうになったので、それから自転車に乗っている方には挨拶しないようにしました…
ポスティングの給料・報酬
業務委託なので時給制ではなく枚数でカウントされます。
1枚=3円
これが僕がやっていたベンリーのチラシ配りの対価です。
この中には原付で移動した際の交通費なども含まれませんし、もし何かのトラブルに見舞われ損害賠償を請求されたとしても元の会社は一切かばってくれないというリスクは業務委託の仕事には付き物です。
地域によってマンションがなく住宅街ばかりのところだと、家と家との間隔が結構あるので1枚1枚入れていってもなかなか配布枚数が多くなりません。
マンションは狙い目ですが、大抵のところは入口にチラシやパンフレットの配布は禁止と書いてあるので原則通りにしたら、全く配れません。
一応、店長からはそのような場所でも「空気読んで入れて」と指示がありましたが、正直このグレーゾーンは色々なマンションの管理人などに怒られながら、ようやく身につく感覚だと思います(笑)
僕が担当した地域は同じ市内でも緑が多く田舎みたいに家と家の距離が離れていて、更に坂道も多かったので大体1日4時間やって600枚でした。
4時間→600枚=1800円→時給換算450円
これだけ見ると割に合わない仕事ではあります。
雨の日やポストが濡れている日はチラシ配らないでと指示が出ていて配布できる日も限られますし、ベンリーは店舗ごとにポスティングできるエリアが決まっていて、そのエリア内の町内に一度配布したら数週間は間隔を置かないといけないので待機する時期もあり、短期間で多く配ろうとしても限度がありました。
ベンリー閉店の時…
店長の人柄が好きだったのでお店の為にとポスティングを地道に続けていました。
ポスティングスタッフは僕(44歳高齢ニート)と、60代のおばさん、女子高生の3人だけでしたが僕以外は1か月に1000枚配るくらいだったので僕がポスティングスタッフとしては主に動いていたと思います。
だからです…
尚更、申し訳ない気持ちがあります。
僕がベンリーのポスティングスタッフとして入ったのは、まだお店がオープンして半年も経たない頃でした。
そしてそこから8か月程度で閉店…
チラシからのお客さんが9割と言っていたので、僕がもう少しポスティングを頑張っていればと強く後悔しました。
ある日、坂道のつらいエリアで汗まみれになって走りながら配り終え、お店に新たなチラシを貰いに行くと店長から
「ここだけの話だけど恐らくこのお店閉めるから。もうチラシは配らなくて大丈夫」
と悲しいお言葉を貰ったことは今でも明確に思い出せます。
というか、汗まみれで疲れ切った僕は
「早く言ってよ~」
とも思いましたけどね(笑)
後日談
この記事を書いているとき、ベンリーを少し調べたのですが、その閉店した店舗が店長を変えて新たにリニューアルオープンしていました。
ポスティングスタッフも募集しているみたいなので、またやろうかどうか悩んでいますが、実は他にもう一つ植木屋のポスティングの仕事をやることが決まっています。
それはまた今度、新たなポスティングスタッフ体験記として記事にしたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました(^^♪