ポスティングスタッフを勇気づける為の言葉
私自身、ポスティング配布員をしていますが、周囲の人達には煙たがられ、時には暴言を吐かれ、人間としての扱いを受けられない仕事が嫌になりそうなときもありました。
しかし、このチラシ配りという仕事がいかに社会にとって重要か説明し、同じくポスティングをしている同志達を奮い立たせていきたいと思い、今回の記事を書きます。
ポスティング業務の意義
広告というのは企業の活動にとって最も重要な一つです。
どれだけ良い商品やサービスがあっても、世間の人が知らなければ誰もお金を払いません。
大企業はテレビCM、Youtubeなどに広告を入れられますが、地元の小さい企業はそんな広告費は出せないのが現状です。
地元で自分達の商品やサービスを知ってもらうにはどうしたら良いか?
という問題に最善の策は、やはりチラシ配布です。
新聞にチラシを挟んでもらうという方法もありますが、まずターゲットの絞り込みもできずチラシの枚数に対して物凄く効率が悪いですし、大量のチラシの中に埋もれ、宣伝費をかけたのに内容を見られずそのままゴミ行きの可能性も高いです。
ネットでニュースがすぐ見られる時代になり、そもそも新聞を取る家も全体で7割程度と少なくなりました。
そんな中、
「植木のある家」
「便利屋を必要としそうな家」
「リフォームを必要としそうな家」
などを選別し効率化したり、新聞をとっていない家にも情報を届けているのが、我々ポスティングスタッフです。
「ほとんどのチラシはゴミだろ!ゴミを入れるな!」
という方もいますが、それを言ったらほとんどの広告はゴミですし不要です。
結局、
自分に必要なチラシは広告、不要なチラシはゴミ
この基準で判断しているんだと思いますが、逆を言えば、その人がゴミと思うこのチラシが他の人にとっては大切な情報だったりします。
企業というものが存在しているからこそ、国は成り立つわけですし、ポスティングは、その営業活動を支援しているだけなのです。
僕の家にもチラシはたくさん入りますが、まとめて縛って近所の収集所に置いておけば持っていってくれますよね?
こんな簡単な作業を迷惑と感じ、足が棒になりながら必死に営業活動しているポスティングスタッフを怒鳴りつけている人は、むしろ全く余裕の無いかわいそうな人だと感じます。
ちなみに紙の媒体であるチラシは、映像の広告と違い、少し気になったチラシを物を置いたり、簡単なしおり代わりなどに使われ放置されても、あとで必要となったときに注文してもらえるという保管効果も期待できますね。
住人達からの暴言への対処方法
ポスティングをしている方なら、必ず一度は経験があるのではないでしょうか?
基本的に我々を見る周囲の人の顔は、汚物を見るようなしかめっ面です。
つい先日も、チラシを配っていると、10メートルくらい前にいるおじさんが、僕に対し、野良犬を追い出すように手で「しっしっ」というポーズをしてきました。
とりあえず、おじさんの家には配布しないようにしようと思い、他の家で配布対象の家があるかどうか確認していたのですが、急に
「要らねぇって言ってんだろ!!」
と、激怒しました。
おじさんの家には配布しないけど、他の家への配布まで禁止するって、これって営業妨害なのでは?という感じもしましたが、とりあえず問題を起こさない為、その道では配らず退散です。
とりあえず、基本的に相手はケンカ腰で来る場合が多いです。
社会的弱者であり、ゴミをポストに入れる迷惑行為をしている悪として見ているので、それを成敗する正義の存在として、上から目線で対応してきます。
ちなみにポスティングは違法ではないですし、チラシ配り行為を不法侵入で有罪とした有名な裁判は政治的表現のチラシを配布した事件だけです。
モンスタークレーマーおじさん達がよく熱弁する住居侵入罪ですが、人の家のエリアに少し入ったからって即違法即逮捕だったら、僕の家の駐車場にはバス停に行くまでショートカットで毎回多くの人が足を踏み入れたり犬の散歩にも使われてますが、全員逮捕してもらってます(笑)
ただネットでポスティングのことを調べていると、ポスティング業者らしい人が
「チラシお断りの家にも入れてます。じゃないと入れるとこないんで」
と、言っていましたが、これは断固反対します。
このようなポスティング業者がいるからこそ、真面目にやっている人まで憎まれるのではないでしょうか…
確かにマンションなどで形式上のチラシ禁止看板はありますが、個人宅や手書きでチラシ入れないでと書いてあるところまで入れていては、それは迷惑行為だと思います。
チラシお断りも書いてないのに、文句言われたり怒鳴りつけられた場合の対処法ですが、簡単に言ってしまえば相手にしないのが一番
突然、犬が吠えて心臓止まるくらいビックリすることも回避する為、密閉型イヤホン推奨です。
会社からは住人に挨拶したり、会話したりすることをマニュアルで説明されますが、どれだけ丁寧に会話しようが謝罪を繰り返そうが、文句を言われ怒られ続けるだけで、その日はずっとヘコむだけです。
なので常に左右確認を怠らず周囲の交通に細心の注意を払いながらイヤホンで音楽やラジオを聴き、たまたま住人がいたらイヤホンつけながら大きな声で明るく挨拶をしてその場を立ち去る
ポスト投函前でしたら、入れずにそのまま挨拶して別の場所に移動してください。
それなら無視してもクレームが来る確率はゼロです。
ポスト投函後の場合は無視するとクレームが会社に来る場合がありますが、その場合は会社が対応してくれて配布禁止物件となるので文句を言う人が誰かわかりますし、次から配らなくて良い場所になります。
会社側には急いで配っていたので気付かなかった等、言い訳しておけば頻繁に何回もクレームが発生しない限り、大丈夫でしょう。
ポスティングオススメのアプリとグッズ
自分の通った道を記録してくれる便利アプリがこちら
住宅地を歩き回っていると、ここ通ったっけ?と遭遇する場面が多くなります。
自分が方向音痴なだけかもしれませんが(笑)
そんなときにすでに通った道を確認できるアプリがあると、めちゃくちゃ便利です。
これが無いと、うっかり同じ家のポストに入れてしまう可能性も高く、クレームに繋がる危険性も上がってしまいます。
細かい機能はわかりませんが、僕は赤い丸を押して記録し、終わったら止めて、記録を消すというシンプルなことしかやっていませんが、十分使えるアプリです。
道具面で言えばチラシが取りづらいと効率が悪くなったり、2枚重なったまま投函してしまうとクレームに繋がります。
やはり手袋というのはポスティングスタッフの生命線
そしてスマホのタッチにも対応している手袋、これからの冬の寒さに耐えられる手袋が望ましいです。
それと、この商品のようにある程度、かっこいい感じの手袋だと配っているときの自分の手に自信を持てるのでモチベーションアップ効果もあります。
ちなみに僕が使っているのは、こっちの安物です(笑)
地味だけどチラシが取りやすいので重宝しています。
それと女性のポスティングの方に気を付けていただきたいのは紫外線。
常に太陽を浴び続けるというのはシミの原因にもなりますし、肌の老化の進行も早まります。
ポスティングの安い報酬と引き換えに若さを失うのはもったいなさすぎます!
生意気にも僕も日焼け対策していて、フェイスカバー付き帽子、ネックガード、サングラスとフル装備しているので、怪しさは最高レベルだと思います(笑)
ポスティングの今後を予想
スマホ全盛期の今、広告はネット上で見ることが多いですが、正直、Youtubeの間に入る動画広告や、サイト記事の間にあるバナーなどって見てますか?
と疑問に感じます。
動画広告はむしろウザ過ぎて不快感だらけになりますよね。
なんだかんだ言って紙の媒体の広告って強いと思います。
新聞をとっている世帯が7割と先程書きましたが、年齢層で言うと、高年齢層になればなるほど高くなるが20代は1割程度しか新聞を読んでいないというデータもあります。
すでに中年世代でも減少が目立っているので、今後は更に新聞を購読する人は少なくなると予想されます。
今後、ますます新聞をとる家庭が少なくなれば、個人宅への広告をどうするか悩む企業やお店も多くなるでしょう。
そのときに活躍するのが僕たちポスティングスタッフです。
スマホでもチラシの代わりをするアプリがありますが、やはり「アプリを見る」という行為をする必要があるので、いつも行くスーパーやお店ならば頻繁にチェックすると思いますが、他のところのチラシアプリを見るかというと滅多に見ない人がほとんどだと思います。
いずれ人間の仕事をAIが奪ってしまうのではないかと危惧されていますが、僕はポスティングは思っている以上に無くならない仕事だと予想しています。
地元の企業やお店が個人宅へ紙の媒体で宣伝できるという利点があり、この代わりになるものがイメージできないんですよね。
最も原始的だが、最も生き残る可能性も秘めているポスティング業務。
地元の企業やお店をサポートし、地域社会の活性化にも役に立っています。
僕たちには大義があります
これからもお互いポスティング頑張りましょう(^^♪